OWARI ごえんやとは
どこか懐かしく、
ゆっくりと過ごしたくなる場所
扉を開けると、ふんわりと広がる茶葉の香り。
懐かしさと温もりが混ざり合い、時の流れがゆるやかにほどけていく。
ここは、かつて金物屋として営まれ、職人たちの息遣いとともに時を刻んできた場所。
古き良きものを大切にしながら、新たに生まれ変わった『OWARIごえんや』。
茶葉の香りに包まれながら、静かに流れる時を感じ、心をほどいてください。
この場所で、お茶とともに、あたたかなひとときをお過ごしいただければ幸いです。
『OWARI ごえんや』の成り立ち
『OWARI ごえんや』がある建物は、かつて金物屋として、昭和25年から長きにわたり地域に親しまれ、平成10年にその歴史に静かに幕を下ろしました。大家さんの曾祖父様から受け継がれたこの店は、歴史の息吹を今に伝えています。『OWARI ごえんや』の店内中央の小上がりでは、かつて曲げわっぱの職人が手を動かしていました。その頃の道具や小さな曲げわっぱを、尊敬の念を込めて飾っています。奥にある木の箪笥は、当時、職人の道具を収めていたもので、今もそのまま大切に使わせていただいています。古くても素敵なものはなるべく残し、温かみのある昭和レトロな空間を創り上げました。初めて訪れる方でも、どこか懐かしく、ゆっくりと過ごしたくなる、そんな木の温もりと共に、当時の雰囲気を感じていただけます。
そして、ここ『OWARIごえんや』は、2024年4月、新たに台湾茶のお店として生まれ変わりました。歴史と新しさが融合したこの場所で、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
そして、ここ『OWARIごえんや』は、2024年4月、新たに台湾茶のお店として生まれ変わりました。歴史と新しさが融合したこの場所で、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
時を超えて語る、一枚の記憶
色褪せ、端が破れてしまっている一枚の写真。そこに写るのは、『OWARI ごえんや』がまだ金物屋だった頃の姿。
賑わう街の中、頑固な職人の手によって生み出される道具たちが、暮らしを支えていた時代。今、この場所に残る唯一の貴重なお写真。時間の流れに削られながらも、確かにここにあった温もりを伝えてくれます。店の奥に佇む木の箪笥や、職人たちが手を動かしていた小上がりも、この時代の名残。過去と現在が静かに響き合う空間で、お茶の香りとともに、この一枚が紡ぐ物語を感じていただければ幸いです。
賑わう街の中、頑固な職人の手によって生み出される道具たちが、暮らしを支えていた時代。今、この場所に残る唯一の貴重なお写真。時間の流れに削られながらも、確かにここにあった温もりを伝えてくれます。店の奥に佇む木の箪笥や、職人たちが手を動かしていた小上がりも、この時代の名残。過去と現在が静かに響き合う空間で、お茶の香りとともに、この一枚が紡ぐ物語を感じていただければ幸いです。
時を刻む職人の道具たち
OWARI ごえんやに並ぶのは、かつてこの場所で息づいていた職人たちの道具。手のひらに馴染み、幾度となく木を削り、形を整え、命を吹き込んだ証。昭和25年まで、この店の小上がりには、曲げわっぱを生み出す職人の手がありました。ノミの刃先に刻まれた幾千もの動き、カンナの削り跡に残る木の記憶。道具たちは無言のまま、かつての息遣いをそっと伝えます。今、静かに店内に佇むこれらの道具は、時代を超えた語り部。遠い日の音色に耳を澄ませながら、お茶の香りとともに、この場所の歴史を感じてみてください。
お茶のぬくもりを受け継いで
祖母から受け継いだ茶器と想い
『OWARI ごえんや』で試飲でお出ししている茶器は、 亡き祖母が大切にしていた煎茶のお道具。 祖母は表千家の茶道の先生で、 その後ろ姿を見て育った母もまた、お茶の道へ。
自由なお茶との出会い
そして今、私は中国茶の自由な香りとリズムに惹かれ、 この場所でお茶を淹れ、お客様と向き合っています。 日本茶のきまりごとから少し離れ、 もっと気軽に、もっと自然体で。そんなお茶との出会いが、私をここへ導いてくれました。
お茶一家として、自然の流れの中に
いつの間にか、気づけば“お茶一家”として育った私が、今こうして『OWARI ごえんや』という場所にいるのは、 自然な流れだったのかもしれません。 祖母から受け継いだ茶器にお茶を注ぎながら、その温かさや、やさしい時間を、訪れた方にそっとお届けできたら。